「マンションの防火管理(平成24年度版)」   マンションNPOホーム 

マンション(共同住宅)の防火管理(平成24年度版)

消火器の緊急点検を

放置された消火器は危険です。

消火器が破裂、小4男児が重体に

  2009年9月15日(火)午後4時50分ごろ、大阪市東成区中本(JR大阪環状線玉造駅東約500メートルの住宅街)の駐車場でドカンという音がし、子供が倒れていると110番があった。大阪府警東成署員が駆け付けたところ、近くに住む小4男児(10歳)が右側頭部から血を流して倒れており、病院に運ばれたが意識不明の重体。

  駐車場の管理人の男性によると、消火器を置いたのは約20年前。経営していた石油販売店を廃業した直後に駐車場の管理を委託された際、駐車場で火災があったときに使えると思い、店に備え付けていた4本の消火器を駐車場の敷地の隅に置いた。その後は放置して点検することもなかったという。

  破裂した消火器はヤマトプロテック(東京都)製の粉末加圧式消火器(高さ55センチ、直径17センチ)で、主にガソリンスタンドや工場など業務用の大型。1989年に製造され、重量は10キロ前後ある。この小4男児が駐車場内で遊んでいた際、消火器の安全栓のピンを触っていたのを、一緒にいた同級生が見ており、その際に消火器が破裂したとみられる。消火器の胴体部は底が抜けた状態で約10メートル離れた駐車場に接する路上に落ちており、底も胴体部近くにあった。

  前ページ「消火器設置基準」でも説明したように、消火器の耐用年数は8年ですが、耐用年数に満たなくても風雨にさらされたり、海岸近くの場所などに置かれた場合などでは、腐食が進み、破裂するケースがある。ヤマトプロテックの担当者は「8年を超えると交換をお願いしている。消火器が雨ざらしになることは想定しておらず、かなり腐食が進んでいたのでは」としている。

消火器破裂事故 福岡県行橋市でも男性が11針縫う重症  

  2009年9月16日午後3時15分ごろ、福岡県行橋市沓尾の男性(67)方の裏庭で、男性が納屋に置いていた消火器の薬剤を抜こうとレバーを握ったところ底部が破裂した。男性は消火器が下あごに当たり11針を縫う重症を負った。大阪市で15日に発生した消火器破裂事故を報道で知り、廃棄を思い立ったという。

  同署や行橋市消防本部の調べでは、消火器は高さ約50センチ、直径約12センチの粉末加圧式。男性は薬剤を抜こうとしたが、さびついてスムーズにいかないため力任せにレバーを握ったという。このため圧縮空気が容器内で充満。底部が腐食していたことから破裂したと見られる。

  新聞報道では、「消火器は十数年前の購入とみられるが、老朽化でラベルがはげ、製造年月日やメーカーも特定できない状態。」とあったが、この新聞報道は調査不足ですね。TVのニュース画像でも,はっきりとNEO-DRYのラベルが判別できたから、HATSUTA(株式会社初田製作所)製の今は製造していない昔懐かしい粉末加圧式10型NEO-DRYでした。


こんなにある消火器の破裂事故
  防災システム研究所のHpに「最近発生した主な消火器破裂事故」((昭和57年〜平成13年の間に発生した消火器破裂事故)の一覧表が掲載されています。8件の死亡事故を含め、こんなに事故があるんだということを知っておいて下さい。

破裂事故の原因となっている消火器は、ほとんど点検もされず、永年放置された古い消火器に集中しています。
消火器の設置場所としての注意
1、直射日光の当たらない場所に設置してください。
2、雨水や湿気の少ない場所 (このような場所では、消火器収納箱に入れて設置しましょう)
3、1.5m以下の誰でもが目にしやすい場所で、取りやすい場所 (目立つようにステッカーを貼りましょう)

消火器点検の注意
1、容器が錆びていたり、古くなったら絶対使用しないで、専門の消防設備士に交換してもらって下さい。
2、古い不要消火器は放置せず、使用禁止のシールを貼り、廃棄物処理業者に依頼してください。
3、消火器の点検は消防設備士の資格をもった専門業者に依頼してください。

(2009.09.17掲載)

特定共同住宅の消防法令

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