P8  第8章 エレベーターの構造(2)  マンションNPOホーム


エレベーターの構造と定期検査項目

(2)薄型ギアレス巻上機頂部設置型機械室なしエレベーター


 



 左の図は1997年(平成9年)頃から使われ出した薄型ギアレス巻上機頂部設置型機械室なしエレベーターの構造を示しています。
  エレベーターを駆動方式による分類で見た場合、この方式も昔からのロープ式-トラクション式(一方にかご、他端につり合おもりをつるしたロープを巻上機の綱車にかけ、ロープと綱車の間の摩擦により駆動する方式)に該当します。(但し、定期検査成績表及び検査表の様式は機械室なしの場合は異なります)

 従来、前ページに構造を示したようにマシンルーム(機械室)をエレベータ塔頂部に設置したものが一般的でしたが、1997年(平成9年)頃から、巻上機をピット最下部に設けた「小径ギアレス巻上機ピット設置型機械室なしエレベーター」が実用化され、更に左の図のように巻上機を昇降路頂部又はピット内に設けた「薄型ギアレス巻上機頂部設置型機械室なしエレベーター」などに発展し、これらの機械室のない、いわゆるマシンルームレスタイプが2000年(平成12年)の建設省告示第1413号第1第四号により法的に認められ、省スペースの利点などから、その後、各メーカーの標準型主力機種になっていきます。

 更に、平成13年から、薄型巻上機をエレベーターのかごと昇降機壁とのすきまの昇降路下方に実装し、ピット寸法を削減した方式のものが広く使われるようになっていきます。
  「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー新法) (2006年(平成18年)6月21日公布、同年12月20日施行)」以後、公共交通機関のバリアフリー化に伴って駅構内に設置されだしたエレベーターの殆どがこのタイプです。


ロープ式エレベーター定期検査成績表に記入する項目
調速機試験
  かご側調速機 つり合おもり側調速機
過速スイッチ作動速度         m/min
(定格速度の  %)
         m/min
(定格速度の  %)
キャッチ作動速度         m/min
(定格速度の  %)
       m/min
(定格速度の  %)

非常止め試験

  かご側非常止め つり合おもり側非常止め
作動状態

良・否

良・否

レールの状態

良・否

良・否

非常止めロープの巻き残り(WC)

良・否

良・否

非常止めロープの巻き取り状態(WC)

良・否

良・否

ガバナーロープの状態

良・否

良・否

かごの水平度

良・否

良・否

絶縁抵抗測定
測定回路 絶縁抵抗値
発・電動機主回路(300V以下・300Vを越えるもの     
制御回路((150V以下・150Vを越え300V以下)     
信号回路((150V以下・150Vを越え300V以下)     
照明回路((150V以下・150Vを越え300V以下)     

主索
つり合おもり底部すき間    mm

良・否

検査時直径寸法    mm 良・否
使用時(限界)直径寸法    mm 良・否

(マンションNPO 昇降機検査資格者 2008/2/16 掲載)

 

 

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