P1 「エレベータの地震対策」; マンションNPOホーム
地震時の不安や混乱を避けるため、地震時のエレベーターの運行について建物管理者、利用者に広く知って頂きたい内容をまとめました。
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第1章
2005年7月23日 千葉県北西部地震の被害状況
平成17年(2005年)10月28日10:00〜12:00に国土交通省4階特別会議室で開催された社会資本整備審議会建築分科会建築物等事故・災害対策部会(第三回)の中間答申では『エレベーターの地震防災対策に関する対応方針(案)について』が公表されています。 この中では、エレベーターの耐震安全性の確保、「地震時管制運転装置」の確実な作動、早期救出・復旧体制の整備等、適時適切な情報提供、エレベーターの地震防災対策に関する対応方針(案が示され、P波感知型地震時管制運転装置やリスタート運転機能、自動診断・復旧システム(仮称)の付加、「1ビルごとに1台のみ復旧」による効率向上、エレベーター保守会社の車両走行を緊急通行車両とするよう関係機関と調整を行う事などが提案されています。 また、現行の保守の実態についても報告され、大手5社(東芝エレベータ(株),日本オーチス・エレベータ(株),(株)日立製作所(保守は(株)日立ビルシステム),三菱電機(株)(保守は三菱電機ビルテクノサービス(株)),フジテック(株)に於いても2005年度現在、700種を超える機種があり、これらの装置、部品及び工具等に関する規格がなく、ライフサイクルの平均が約30年と長く、古い機種が残っていること、復旧作業に必要な運転操作方法等が会社ごとであり、同じ会社でも年代ごとや機種ごとに違う為、保守員の事故に繋がる恐れが大きい事、誤操作により機器損傷を引き起こす可能性があること、それに伴うユーザーへの補償を要する可能性も考えると、教育・訓練には多大の時間が必要であり、日頃の保守経験が技術習得のために大きな要素を占めているが、しかし技術習熟度が低い為に総合効率は落ちる可能性が高いとしています。 |
復旧には時間がかかることから、住民によるリセット作業などができるといいように思われますが、但し二次災害を引き起こす危険があり、エレベータリスタート運転機能の付加にはハード面でのフェイルセーフやフールプルーフの機能以上に、実施体制、充分な教育訓練の担保といった管理面での総合的な課題があります。 国土交通省にて社会資本整備審議会が開催された同日の夕方、内閣府主催での防災局長会議が開催されています。 平成17年(2005年)10月28日16:00〜17:00内閣府防災A会議室にて都市型震災対策関係省庁局長会議を開催。「議題:都市型震災に対する防災対策推進のため検討すべき課題及びその対策について」
(1)「閉じ込め防止」対策として地震時管制運転装置(地震動を感知し最寄階にかごを停止させドアを開放する装置)について、義務化の方向で早急に関係法令を改正する。
(2)「早期復旧」対策として 関係団体と連携しながら早期復旧に向けた技術的課題等を整理し、必要な対策を図る。(国土交通省)
(3)「混乱防止」対策として 不安や混乱を避けるため、地震時のエレベーターの運行について建物管理者、利用者に広く周知する。(国土交通省)
(4)「エレベーターの解錠手段の確保」対策としてエレベーター解錠手段の確保の方策について、エレベーター協会等との間で検討を実施する。(消防庁)
(5)「緊急地震速報のエレベーター制御への活用」としてエレベーター業界における緊急地震速報の利用にあたっての手引き、同速報配信形態の検討を行う。(気象庁、国土交通省、内閣官房、内閣府)
(マンションNPO解説ー緊急地震速報ー) (マンションNPO 昇降機検査資格者2005/8/18掲載
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